総合情報基盤システムの移行について考える

小沢昭一さんみたいな題になってしまいました(笑)。
我が大学では、2/1にコンピュータシステムが新システムに移行し、学内のコンピュータも新型に置き換わりました。パソコンが新しくなることは有難いことですし、古いパソコンも多かったので歓迎していますが、この移行に関して、いろいろと疑問に思っていることがあります。私の文句を書き連ねるようになりますが、この際、書いちゃいますね。
今日の文章はいつもに増して長いです。


まず、大学のWebメール(Active!Mail)の具合がどうにも悪いこと

移行に伴って設定やアドレス帳が消えてしまったり、サーバの調子が安定するまではメールにアクセスできないことがあったりと、スムーズとはいえない移行でした。
Active!Mailのメイン画面で「平成18年度2月のメールサーバ移行の際、各自のオプション設定(プロフィール、メールボックス管理、住所禄、メール振り分け・迷惑メール対策POPメール、メール転送、不在通知)が消失しました。大変申し訳ございませんでした。今後、このようなことがないよう十分注意いたします。」という表示が先週からありましたので、移行に伴って消えてしまったのは間違いなさそうです。私もメール転送の設定が消えていまして、数日はメールが正常に届きませんでした。

まぁ、ミスっちゃったんでしょう。しかしまぁメディアセンターの仕事は大変お粗末ですね。大学の全員が被害をこうむる作業をバックアップもとらずにやったんですから! 事前の周知の仕方も不十分です。センターの掲示板に張るだけではなくて、学内の電子掲示板に出すくらいのことはしてくれないといけないと思います。

で、話は脱線しますが、この住所録が消えたことでセンターを責める人がいます。私は幸いにもこの住所録を使っていなかったので被害はなかったのですが、使っていたら私も怒るでしょうね。しかし、これはどうなんだろうか、という気も...
センターが悪いのは確かですが、ユーザーにも責任はあるような気がするのです。コンピュータのデータなんてすぐに消えてしまうものです。データがそんなに大事ならバックアップをとるくらいはしておくべきで、それをせずにセンターの責任ばかり追及するのはおかしいような気もします。パソコンのデータはちょっとしたことで消えます。バックアップをきちんととることはパソコンを使う上で重要なことです。それをせずに、センターの職員を単純に批判するだけでは駄目ではないでしょうか。それはちょっと都合がよすぎやしませんか?
確かにセンターの仕事はお粗末で、データが消えたら消えたと周知することもせずにいるんですから、ユーザーが怒るのも当然でしょう。けれども大学でパソコンの管理を少しですがやってる者からすると、センターをかばってあげたくもなるんです。慣れない移行作業をしている中で、そういうことが起こってもおかしくはないと思うのです。大事なデータは自分で守る、そういう心がけも必要なのではないでしょうか。


プリンター課金制度が始まったこと

これは突然始まりました。どこでこの制度が決まったのかも一般学生にはっきり示されないまま。以前は1ヶ月に200枚まで印刷が可能でした。これからは1枚10円で、事前に生協で1000円のカードを買うことになったのです。
秋ごろから噂は耳にしていましたが、そのときから課金開始まで、学生の意見を聞いたり、紙資源の節約を呼びかけるような動きはほとんど見られませんでした。
なぜ課金制度が始まったのでしょうか?それすらよくわかりません。紙の無駄遣いは確かに多かったと思います。紙の費用が高くついたのでしょうか? 環境に悪いと思ったのでしょうか?
1ヶ月に200枚という枚数は1人で使うにはちょっと多すぎます(…よね?)。先にあげたような理由であれば、1ヶ月の使用可能枚数を減らせば済む話ではないでしょうか。1ヶ月に20枚くらいでどうでしょうか。で、それを超えたら課金を始めるとか。
こういう風にするとシステムが複雑になって面倒なんでしょうか? ですがそのくらいのことは業者にちょっとプログラム組んでもらえばいいような気がします。1ヶ月の無料上限枚数を決めておいて、それを超えたら有料プリンターに処理を移すとか。
安易に、管理者側に便利な仕組みにすることは避けるべきだと思います。学生みんなが1台コンピュータを持っているのなら別ですが、そんな状態にはまだなっていません。印刷物は必要です。授業のレジュメを受講生が各自で印刷するように指示する先生もいらっしゃいます。こういうことを考慮して決めた制度でしょうか。どこかひっかかります。
資源の無駄遣いが問題なら、現状の利用方法ではこのくらいの無駄が出ているのかを示すべきです。そして注意を喚起する。それでも改善されなければ、さらに段階を踏む。そういう手順を踏もうとする姿勢が見られないのです。


個人のファイル置き場が変わったこと

今までccfileというサーバ上に各ユーザーのファイル置き場があったのが、それが今度からは「My Documents」フォルダとしてアサインされる形式に変わりました。これは便利でいいですね。しかしccfileに保存していた内容がこのように移行されることを私は知りませんでした。もっといえば、ccfileの内容が残されるのか消されるのかすらわからなかったのです。このあたりはもっと事前に周知しておく必要があったのではないでしょうか。


これらのことを見ていると、センターのお仕事は、だいぶやる気がないというか、楽な方へ流れているのではないかと思います。
一番いいシステム移行はユーザーが気づくことなく行われるものだと思います。しかし今回はccfileが消えるとか消えないだとか、印刷システムが変わるだとか、そういった重要な事柄が知らされないままに移行が完了してしまいました。今までと変わることがあるのなら、それをきちんと説明して意見を求めるべきで、それをせずにセンターの中だけで、センターの都合だけで物事を決めてしまったような気がしてなりません。不都合が起きても説明や謝罪はないままです。それもおかしなことです。

私も大学の中で、大学の準職員のような立場で働く事もあるものですから、今回の件ではいろいろと思うことがあります。 こういう体制のままではいけないと思います。どうやったらこのようなことにならないか…自分が行動する際には、よく考えておきたいことです。